「STAUB(ストウブ)」、それは持っているだけでなんか料理上手になった気がするかっこいい鋳物ホーロー鍋です。
ストウブがかっこいいのは自明の理ですが、一人暮らしの民が購入するには「本当に一人暮らしの生活にストウブは必要なのか」という疑問を抱くのも当然なほどに高価であることも事実です。
結論から言ってしまうと一人暮らしにストウブは必要ありません。ストウブがあると時短になる!とか効率が上がる!なんてことも特にありません。
ですが、私はストウブを買ってよかった、ストウブのある生活を経験できてよかったと心から感じています。
今回はストウブのある生活を経験してみて「ストウブ買って良かった」「ストウブやっぱ一人暮らしに向いてないな」等々、感じたことをまとめてみました。
ストウブを買おうと思うに至った理由
私は一人暮らし歴20年を超えるベテランシングルライフエンジョイ勢です。
何となくひとり暮らしを続けている日々の中、とある出来事がありました。
職場でよくある「結婚が決まった女性社員にお祝いを送る」というイベントです。
新婚さんへのプレゼントにはちょっと高価な調理器具が選ばれがちです。その時もル・クルーゼの鍋がプレゼントとして送られていました。
そしてふと思ったのです。
自分には一生こういうオシャレな鍋とか使う機会ないんだろうな…
私はきっと一生独身で生きていくのだろう、という現実を改めて突き付けられました。
なぜか新婚でなければ高価な鍋を持てないと思い込んでいた自分に気付いた
しかしよく考えてみれば、「高価でオシャレな鍋」を独身でもっさりしていて特に料理が好きという訳でもない私が持ってはいけない、という決まりはどこにもありません。
そのことに気付いた私の脳内に、「新婚もすなる高級調理器具といふものを、独身女性(アラフォー)もしてみむとてするなり」、という一文が思い浮かびました。
やってみたくなっちゃったんだ、高価な鍋のある人生ってやつを…
良い鍋を使ってるのを見てうらやましくなったと言いたいようです
ストウブを選んだ理由
ところで見た目がカッコイイ鋳物ホーロー鍋というとストウブ以外にも「ル・クルーゼ」「バーミキュラ」等の有名なブランドが存在しています。
どれも存在感があってカッコイイです。めっちゃ迷いましたが、私は「ストウブ ピコ・ココット ラウンド 22cm バジルグリーン」を選びました。
「ル・クルーゼ」は私にとって新婚のイメージが強すぎました。
というのも、「結婚が決まった女性社員にお祝いを送るイベント」でル・クルーゼの鍋にはプレゼントとして選ばれた実績があったのです。それも3連続で。
「ル・クルーゼ=新婚さんの使う鍋」という消えない刷り込みが私の中に生じてしまったため、まずル・クルーゼが選択肢から外されました。
そしてストウブとバーミキュラのどちらかを考えた時、「使い方」に困らない方が良いな…と思い、グーグル検索結果の件数が多い方を選ぶことが決定。
ということで検索してみた結果、使い方についての検索結果が多かったのはストウブでした。
ストウブもバーミキュラもかっこいいので甲乙つけがたい!
最終的にはグーグルに決めてもらう形になりましたが結果オーライな感じ
ストウブは使い方とかレシピとかの情報が多くて便利です
一人暮らしのストウブ、家事がはかどるから買って良かった
高価な鍋のある生活を送りたいという気分を満たすためにストウブを購入した私ですが、そういえば私はあんまり料理、ひいては家事が好きではありません。
そんな私がストウブがあったおかげで料理・家事がはかどった!と実感できたポイントを紹介します。
ストウブでご飯を炊くとはかどった
私の場合、ストウブでご飯を炊くことで大いに家事がはかどりました。
というのも、ストウブでご飯を炊くとそのほかの家事もやらざるを得ない状況に追い込まれてしまうため、結果的に家事がはかどったのです。
ストウブでご飯を炊くと何故家事がはかどったのかというと、以下の理由が挙げられます。
- ご飯を炊く過程で加熱と蒸らしに30分ほどかかるので、手持ち無沙汰で「よし、おかずも作ろう」という気分になる
- 2口コンロの一方がストウブでふさがるので、おかずを複数用意するためにレンジを駆使したり作り置きをするようになる
- おかずを効率よく作るためにキッチンを片付ける
ご飯が炊けるまでにおかずと味噌汁を作りきることができるかチャレンジ!みたいなゲーム感覚で家事に挑むとちょっとやる気が上がります
ストウブで鶏ハムを作るとはかどった
鶏胸肉が安い時にまとめ買いをして鶏ハムを作ってるんですが、22cmのストウブを購入してからは2~3枚の鶏胸肉をまとめて調理できるようになりました。
鶏ハムのレシピは毎回適当ですが大体こちらの手順で作っています。
片手鍋で鶏ハム作ってた頃は、2枚まとめて調理しようとしたらお湯から胸肉がはみ出てしまって火がしっかり通ってなかった、なんて失敗も度々ありました。
保温性能の高いストウブでの調理だとしっかり余熱調理が出来るため、鶏ハム作りもはかどります。
比較的安価な鶏胸メインでおかずをつくって節約しつつ、作り置きもできるのでかなり家事がはかどったと言えるのではないでしょうか。
鶏ハムは大体クレイジーソルトと黒胡椒まぶしておくといい感じに仕上がります
クレイジーソルト、お肉の下味とかスープの味を調えるのにつかったり、フライドポテトや枝豆にふりかけたりいろんな使い道があるので一家に一本あってほしい
食後の洗い物を後回しにしなくなったのではかどった
家事がはかどった!というよりは家事をうっかりサボってしまうポイントを減らすことに成功したといった方が正確かもしれません。
ストウブを使うことで私は洗い物をちゃんとやる人間に成長できました。
繰り返しますが私は家事が好きではありません。洗い物などはめんどくさいから、と後回しにしがちでした。
ですがストウブはそれを許してくれません。
洗い物をサボっているとストウブはサビてしまったり、変な色ジミができたりします。安物の鍋なら気軽に買い換えられますが、ストウブは何と言っても高価。サビやシミなど避けたいものです。
つまり「ストウブという高価な鍋を丁寧に扱わなければ大損である」というせこい気持ちから、食後の洗い物も後回しに出来なくなったため、結果的に家事がはかどったという訳です。
あんまりやりたくない家事をするための動機づけ、っていうのがストウブを購入した一番の理由なのかもしれません
ストウブのあるキッチンが汚キッチンだなんてストウブに申し訳ないという気分になっちゃいます
一人暮らしのストウブ、こういう所がよろしくない
せっかく買ったストウブなのでとにかく大事に使い続けたいところです。
ですが、使っていると「やっぱストウブ不便だなぁ」と感じることも多々あります。
ストウブは重く、そして固い鉄の塊
手持ちのストウブ(ピコ・ココット ラウンド 22cm)はフタ込みで4kg、フタのみでも1.4kgほどの重さがあります。
重いです。そして固いです。
そんな重い鍋を収納棚に上げたり下したり、洗ったりする動作を日常的に行うのが困難な場合、例えばぎっくり腰とか腱鞘炎に罹った時などはストウブの使用も難しくなります。
重いからちょうどいい負荷になるかな、と思ってストウブを持ってスクワットとかやったりしたこともあります
ぎっくり腰回避のために、腰に負荷がかからない姿勢を意識してストウブを持ちましょう!
フタも重い、そして時として凶器にもなりうる
ストウブのフタもとんでもない凶器になるポテンシャルを秘めており、取り扱いに注意が必要です。
フタをうっかり落としてしまったら、そしてそのフタが足の甲に直撃したら…
骨折不可避な予感がプンプンするので、フタは安全な場所に置いてからスクワットしましょう!
まずスクワットから離れて
ご飯が上手に炊けないことも
ストウブでご飯を炊くのに重要なのは火加減です。火力が弱すぎると芯が残ってしまったり、強すぎるとご飯が焦げてしまったり。
暖かい時期はかなりの弱火でもちゃんと炊けてたのが、冬になるとちょっと火加減を強めにしておかないと芯が残る炊きあがりになったりします。
炊飯器だとそんな失敗は起こらないので、火加減調整に慣れるまではちょっとストレスに感じました。
実際は加熱時間がちょっと長くなったり火加減が強めだったりしても意外と大丈夫だったりします。
シーズニングを定期的にする必要がある
ストウブのめんどくさい所として定期的にシーズニングをする必要がある所が挙げられます。
シーズニングとは鍋の表面に油を塗りこんで「ならし」をすること。
鍋の表面を油でコーティングするためにシーズニングをするのですが、ストウブを使っていくうちにだんだんコーティングが取れていって、そのまま使い続けると焦げ付きやすくなってしまいます。
シーズニングをしばらく行っていないと焦げ付きやすくなったり、熱の伝わり方が悪くなってご飯に芯が残ってしまったりします。
美味しくご飯を炊きたいなら定期的なシーズニングは必須だと思い知りました
シーズニングのかわりに油を多く使う料理を作るのもアリだそうです
不便なところもあるけど、ストウブ買って良かった!
というわけで、ストウブのある一人暮らしの生活について、「買って良かった」「それほどよろしくなかった」と思ったところをまとめてみました。
正直なところ、ストウブには料理好きな人やキッチンインテリアガチ勢の持ち物というイメージが強く、私のような「それほど家事が好きでもないズボラ勢」などがストウブを持っていても良いのだろうか、という引け目のようなものがありました。
しかし買ってみてからわかりました、ストウブの魅力があれば「家事が好きではない」などということは些事であるということが。
かっこいいストウブを手に入れたからには、使わないという選択肢など無いのです。
つまり、ストウブを買った瞬間には家事をすることが決まっている、家事が好きかどうかは問題ではない!
??どういうこと?
真面目な感想を言うと一人暮らしに22cmのストウブはデカすぎたので、ギリギリ2合のご飯が炊けるサイズの16cmぐらいがお勧めかな~と思います。
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