私はひとり暮らし歴20年越えのベテランシングルライフプレイヤーです。
(シングルライフプレイヤーとは…?)
マンションでひとり暮らしを始めたころは「素敵な部屋に住みたい!」「好きなものに囲まれた暮らしサイコー!」な気分で、部屋掃除や家具・家電のお手入れも丁寧に、たまに気分転換に模様替えをしたりしていました。
しかし20年もひとり暮らしを続けているとだんだん手を抜くようになってしまいがちです。
「最低限の掃除でいいや…」
「家電や家具も傷んだら買い替えたのでいいや…」
「買い替えたら粗大ごみ捨てるのが面倒だな…」
「家電とかの梱包捨てるのも面倒…」
と、「めんどくさい」を積み重ね続け、汚部屋を成長させていきました。
そんな感じで親兄弟も呼びたくない汚部屋を作った私ですが、今はガス会社の人が点検で訪ねてきてもお迎えできる程度の部屋をキープできています。
今回は「脱・汚部屋」するための考え方や汚部屋回避のコツなどをまとめてみました。
ひとり暮らしの汚部屋を作り出さないための意識改革
そもそもなぜ汚部屋が忌避されるのか?
野外ライブで地べたに座って出店のラーメン食べたり、公園でレジャーシート引いて寝ちゃったり出来るのに、なぜ汚部屋でご飯食べたり布団を敷いて寝たりするのに抵抗があるのでしょうか。
汚部屋の住人はこのように屁理屈を言って汚部屋で生活する自分を正当化しがちです。
しかしこんな屁理屈はただの現実逃避にすぎません。
まずは現実を直視して、汚部屋に住んでいることはどういう事か把握する必要があります。
ひとり暮らしが汚部屋で生活するデメリットを把握する
汚部屋住人は多くのデメリットを抱えています。
金銭的デメリット
部屋のカギやスマートフォンなどは汚部屋だと行方不明になりがちです。
カギが見つからなかった事で仕事に遅刻すると賃金カットされたり、予約サービスに遅刻するとその時間分のサービスを受けられなかったり。
公共料金や通販の振込用紙なども見失いやすいです。期限が過ぎると延滞料金が追加されます。
汚部屋にあるすべてのものを把握できている人もたまにいますが、たいていの汚部屋住人は視界に入らないもののことは忘れています。
汚部屋を解消したい→収納用品を買う→もう買ってた 等
食品や消耗品のダブリもよくありますが、頻度によっては金銭的デメリットになります。
汚部屋は電気配線周りがとても危険です。
水回りも汚いままにしておくと水漏れに気付かずにフローリングを傷めたり、下の階の住人とトラブルになったり。
精神的デメリット
友達や彼氏・彼女が出来ても汚部屋に呼ぶことはできません。
「○○買ったよ!」とSNSに写真をアップしたくなっても、汚部屋がフレームイン。
汚部屋だとものづくり系の趣味やヨガ・筋トレをやるスペースがとれなかったり、汚すぎて料理する気になれなかったりします。
例に挙げたのは極端な汚部屋に住んでいる場合のデメリットですが、「ちょっと散らかってる」が積み重なっていくと、すごい汚部屋になりかねません。
汚部屋を作らないためのコツ
汚部屋に住むデメリットを把握したところで、
ではどうすれば汚部屋を作らずに済むか?
デメリットは分かっているが汚部屋になってしまった場合はどうしたらいいの?
という疑問が生まれるのも当然だと思います。
ここからは汚部屋を作り出さないため・汚部屋になってしまった場合どうすればいいのかについて説明していきます。
汚部屋に住まないためのシンプルな心構えを持つ
汚部屋に住まないために必要な考え方は簡単です。
「捨てられないなら買わない」
これだけです。
食べ終わった後の弁当・ペットボトルを捨てるのが面倒なら外食すればいいだけ、梱包用段ボールを捨てるのが面倒なら通販を利用しなければいいだけです。
そうは言っても買わないわけにはいかないものもあるんだけど…
捨てたらいけないもの、捨てたくないものもあるし…
「捨てたくない」のと「捨てられない」は違います。
重要なのは「何故捨てたらいけないのか、捨てたくないのか」「買った後どうするつもりか」と考えること。
そして「捨てたらいけないもの・捨てたくないもの」をどうするか決定することこそが脱・汚部屋に繋がる道だと思います。
汚部屋を作り出すものランキング
私の独断と偏見による汚部屋を作り出すものベスト3です。
これを「どうするか」決めることこそ汚部屋解決への一歩に繋がります。
1位 紙
漫画・参考書・雑誌、求人情報誌やクーポン誌、チラシ、段ボール等の紙類は汚部屋に定住しやすいものナンバー1です。(私調べ)
あまり汚い感じがしないこともあり、紙ごみの日が過ぎてもビニール紐でまとめるのが面倒でつい貯めこんでしまいますが、紙を食べる虫が大事な本を傷めたり、頭文字がGのアレが段ボールに卵を産むのが嫌なら貯めこまないようにしたいですね。
お湯沸かしてる間とかカップラーメン出来上がるまでの間にまとめよう、と思えるように、段ボールとはさみとビニール紐は一緒の場所に設置しておくとストレスがちょっと減ります。
2位 服
服は「洗濯する」「干す」「クローゼットや衣装ケースに収納」と、管理に手間が多くかかります。スーツや礼服、高価な服ならなおさら。
生活するうえで持たないわけにもいかない服ですが、管理できなくなった服は汚部屋を作り出す原因にもなるし、汚部屋の服は行方不明になったり傷んでいたりしてとっさの時に使えなくなったりもします。
ハンガーで干して乾いた後、「畳んで収納する」のが面倒ならそのままクローゼットにつるしておくとか、下着類はカゴに適当に投げ込んでおく、等妥協できる範囲で頑張って管理しましょう。
衣服は捨てるだけなら燃えるごみとして捨てられるので、処分する難易度は低めですね。
3位 貰い物
プレゼントや譲ってもらった物って、使いづらさを感じたり、使わなくなったものも取っておいてしまいがちです。
サンプルやおまけなんかも「なんか得した!ラッキー」とちょっとハッピーな気分になったりして、捨てずに置いておきたくなってしまいます。
物そのものよりも、くれた人の「好意」が嬉しいのであんまり積極的に捨てたくないですよね。
頂き物を捨てることに罪悪感を持つ人もいると思いますが、大体の贈り主は喜んでもらえた瞬間に報われています。
思い出として写真を残してみたり、ポーチ・バッグ類ならチャーム部分だけ取っておく、といった手もアリだと思います。
捨てたくないもの・捨てたらいけないものは厳選しよう
何故捨てたくないのか、捨てたらいけないと思っているのかを考えましょう。自分で納得できる理由があって「捨てられない」なら、捨てる必要はありません。
「捨てたくない理由」が「いつか絶対使うから」という場合、いつかって何年ぐらい後?とか、もっとコンパクトで使いやすい製品がいつでも安く手に入る場合でもいつかの時のために取っておきたい?
という感じでねちっこく自問自答して、「捨てられないもの」を厳選しましょう。
必要なときにレンタルできるものは手放せる
礼服やドレス、スーツケース等たまにしか使わないものはレンタルで済ますこともできます。
女性向けに月定額で利用できるレンタルサービスなんかもあります。
私の若いころにこういうのあったら結婚式に来ていく服で困ることもなかったかな…
会社に来ていく服にも困らなさそうでいいですね…
もちろん、「この服たまにしか着ないけど手放したくない!」というものは取っておくべきです。
衣服に限らす、どうしても手放したくない思い入れのあるものなら、ちゃんとクリーニングに出したり、定期的にメンテナンスして大事に扱えるはず。
無くしたくないものは何が何でも見えるところに置く
部屋の鍵やスマートフォン、提出必須の書類や振込用紙などは置き場所を決めて、絶対にゴミや衣服などで埋もれて見えなくなる状況を作り出さないようにしましょう。
鍵のオススメ置き場所は玄関ドアです。マグネットフック等で鍵の置場を設置して、家に入ったらまず鍵を定位置に置くことを習慣づけて下さい。
書類等もマグネットで玄関に貼りつけておくのもアリですが、雨が酷いと湿気で紙がへろへろになるので長期間貼りつけっぱなしにしないように注意。
無くしたくないもの置き場を決めて、そこだけは埋もれないようにがんばりましょう!
最低限「無くしたくないもの置き場」だけでもキープすることこそ、脱・汚部屋にとって重要なことです。
引っ越しをするつもりになって一度ものをまとめてみる
どこから手を付けていいのか分からない場合、「引っ越しをするつもりになる」のもオススメです。
引っ越すには、あっちこっちに散乱しているものを一度「衣服」「本」「文具・工具」といった感じで用途ごとに分けて段ボールにまとめる必要があります。
頑張ってまとめましょう。
まとめているうちに長年使ってないもの、この先も使わないもの、使えなくなったものが見つかっているはずです。
引っ越しするつもりで荷造りすると、自分の持ち物を改めて把握できるし、必要なものとそうでないものも分かりやすくなりますね。
ダブリ買いも減らせそう!
どうしても捨てたくないものが多すぎる場合
どうしても捨てたくないものが部屋に収まりきれていない場合、住んでる部屋が狭くてあなたにとって妥当ではないのかもしれません。広い部屋に引っ越すか、レンタル倉庫に預けたりしましょう。
お金が無くてそんな余裕ない!という人には、この言葉を送ります。
身の丈に合っていない所有欲を制御してください
(大事な仕事道具とか資料とかもあるだろうし、所有欲だけとは言えないのでは…?)(だが身の丈に合わない仕事量を抱え込んでいる可能性も考えられる…)(仕事資料は定期的にまとめないと後で泣きを見る事になるし…)趣味のものは管理できる範囲内で楽しみたいですね!
汚部屋を作らないためのコツまとめ
汚部屋を作り出さないためのコツを簡単にまとめるとこんな感じです。
- 汚部屋に住むと色んなデメリットがあることを把握しておく
- 捨てるのが面倒なら買わない
- 捨てたくないもの・捨てられないものは厳選しよう
- いつか必要になりそうなものはレンタル活用で減らせる
- 無くしたくないものは置き場所を決めてすぐ見つかる状況を作る
- 引っ越すつもりで荷造りして持ち物を把握する
個人的には「これなら人が急に来ても大丈夫」なレベルをキープするのを目標にすることをオススメします。人を呼べるお部屋になっていれば脱・汚部屋成功!です!
完璧できれいな部屋を目指すと間違いなく挫折します。
汚部屋回避のコツをいろいろ挙げましたが、今の部屋を「快適・居心地がいい」と感じるなら、それがベストだと思います。
おまけ・汚部屋を脱したい人にオススメの本
「人生がときめく片づけの魔法」はどうしても捨てたくない、という気持ちについて考えるきっかけになった本です。
超有名な本なので今更感はありますが、「片付けってどこから始めたらいいのかわからない」という自分にはぴったりでした。
「ときめくものだけを残して、ときめくものに囲まれた生活を送るのは素敵」というシンプルな考え方が書かれています。要約するとそれだけです、すごい片付け術とか期待してはいけません。
書かれている内容はちょっとスピリチュアルなところがあり、個人的に苦手に感じる部分もありますが、本の何もかもを受け入れる必要はありません。
それこそ本の中でときめく部分を厳選して、実生活に取り入れればいいだけです。
読むと「片付け祭りやるぞー!」ってテンションが上がるので、汚部屋掃除の後押しが欲しい人に特にオススメです。
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